アナタは、バタフライ エフェクトをご存知でしょうか。
ほんのささやかな蝶の羽ばたきが、少しづつ、環境の変化を引き起こして行き、やがては、大きな天候の変化につながっていくことを言います。
日本でも同じような事象を表すことわざがあります。
「風が吹けば桶屋が儲かる」です。
ほんのちょっとした出来事が発端となって、
全く関係がないと思われることにまで影響が及んで、結局とてつもなく大きな変化を引き起こしてしまう、ということが、洋の東西を問わず経験的に解っているのでしょう。
かくいう私も、実際に経験しているのです。
それは、今をさかのぼること、10年前。
絵本の仕事を始めたばかりの頃のことです。
簡単に仕事が軌道に乗るほど商売の世界は甘くない。
絵本がなかなか売れずに、試行錯誤の毎日でした。
集客の一環としてブログを作ろうとしていたボクは、
ふと、バナー広告に目が止まりました。
それは、仮想世界で自分のアバターを作って生活するゲームの広告。
当時、ゲーム業界にいたボクは、ふと興味をひかれ何気なくクリックしました。
それがすべての始まりでした。
ためしに遊んでみると、オンライン上で、ボクの分身に次第に友達ができてくる。
友達になった人とは、次第に交流の場がTwitterやブログなどに広がって行きました。
そして、その中の一人の方が、ついに現実の世界にやってきました。
なんとボクの絵本を買ってくれたのです。
その頃のボクは、絵本の販売に四苦八苦して試行錯誤の真っただ中。
とてもじゃないが、売り上げは生活ができるレベルじゃない。
ボクは、もう諦めようかなと、心の方隅では思っていました。
カミサンの顔も険しくなる一方です・・・。
で、そんなある日のこと。
絵本を買っていただいた、その方から一枚のはがきが届きました。
曰く・・・、
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「おかげさまで、友人の結婚式当日に絵本を渡すことができました。
新郎の方もすごく驚かれて、
『こんなステキなプレゼントは初めてもらいました』と感激してました。
私にとっても、とても記念になる心に残る結婚式になりました。」
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その手紙は、ボクが外出中にポストに入っていて、
カミサンが持ってきてくれました。
「もうすこしやってみたら」
カミサンからの、意外なこの一言。
あれだけ無言の圧力をかけてたのに・・・。
崖っぷちにいたボクは、この一言のおかげで、
あきらめない道を選んだのです。
あれから、10年。
今でも思い出します。
あのとき、もしゲームの広告に目が留まらなかったら・・・。
なにが、どうつながって、どこに影響が出るのか。
人生とは、かくも不思議なものです。
恐るべし、バタフライ エフェクト・・・。
風が吹けば桶屋が儲かるのです。
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